AfterEffectsのトラックマットの使い方を説明します。
トラックマットとは?
AfterEffectsのトラックマットとは、素材のアルファ情報(不透明度)またはルミナンス情報(輝度)から、レイヤーを部分的に表示できる機能です。
トラックマットの使い方
トラックマットを使う時のレイヤーの並べ方
トラックマットを使う時は2つのレイヤーで1セットになります。順番にも注意してください。
- マット素材
- 動画→マットを適用する
トラックマットの適用
下に配置したレイヤーのトラックマットの項目から選びます。
トラックマットの列が表示されていない場合
トラックマットの列が表示されていない場合、「転送制御を表示または非表示」や「スイッチ/モード」をクリックして表示を切り替えます。
4種類のトラックマットの違い
トラックマットには次の4種類があります。
- アルファマット
- アルファ反転マット
- ルミナンスキーマット
- ルミナンスキー反転マット
アルファマット
アルファマットは、マット素材の不透明な部分を表示します。ルミナンス情報(輝度)は影響を与えません。
▼アルファマットの適用前
一番上にテキストレイヤー(マット素材)、下に画像素材を配置しています。
▼アルファマットの適用後
アルファ反転マット
アルファ反転マットは、アルファマットの逆で、マットの透明な部分を表示します。
▼アルファ反転マット適用前
一番上にテキストレイヤー(マット素材)、下に画像素材を配置しています。
▼アルファ反転マット適用後
ルミナンスキーマット
マット素材の白い部分を表示します。黒になるほど透明になります。
▼ルミナンスキーマット適用前
▼ルミナンスキーマット適用後
ルミナンスキー反転マット
ルミナンスと逆で黒い部分を表示します。白になるほど透明になります。
▼ルミナンスキー反転マット適用前
▼ルミナンスキー反転マット適用後
トラックマットの使い方
トラックマットは、マット素材と目的のレイヤーのセットで使います。
- マット素材を上に、目的のレイヤー下に配置します。
- 目的のレイヤーで任意のトラックマットを選びます。
トラックマットの項目が表示されてない場合
タイムラインパネル下部の「スイッチ / モード」をクリックし切り替えます。
トラックマットを活用したアニメーションの例
切り抜いた文字に飛び込むアニメーション
トラックマットの「アルファ反転マット」を使って文字部分が透明になるよう切り抜いています。
関連:切り抜いた文字に飛び込む | AfterEffectsチュートリアル