Sure Target 2 | 3D空間のオブジェクトをカメラで自動追尾できる無料プラグイン

AfterEffectsで、3D空間のオブジェクトをカメラで自動追尾できる無料プラグイン「Sure Target 2」の使い方を紹介します。

Sure Target 2を使うとこちらの動画のように、3D空間上でテキストを順番に追っていくアニメーションを比較的簡単に作ることができます。もちろんテキスト以外にも動画素材やシェイプレイヤーを対象にすることもできます。

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Sure Target 2

Sure Target 2

Sure Target (シュア ターゲット) は、After Effects の3D空間に配置したオブジェクトやヌルのターゲットを、キーフレームの順番とタイミングで追尾し、3Dのカメラワークを自動でつけてくれるカメラ制御プラグインです。

Sure Target には、Wiggle (ウィグル)、Inertia (慣性)、Camera Roll (カメラロール)、Auto-Focus (オートフォーカス)、Dolly (ドリー)、Auto Rotate (自動回転)といった様々なカメラの制御機能が搭載されています。

Sure Targetを使えば複雑なカメラワークの設定がより簡単にできるようになります。また後からの微調整や修正がとても楽になります。

Sure Target 2のダウンロードとインストール

  1. Sure Target 2 – フラッシュバックジャパン にアクセスし「Sure Target」をクリックします。Videocopilot社のSure Target 2からでもダウンローどできます。
  2. 圧縮ファイルを解凍すると「SureTarget.2.0.11」フォルダの中に以下ようなファイルが格納されています。
    Mac > SureTarget.plugin
    Win > SureTarget.aex
  3. ファイルをプラグインフォルダにコピーします。
    Mac:/アプリケーション/After Effects バージョン名/Plug-ins/
    Win :/adobe/After Effects バージョン名/Support Files/Plugin/

Sure Target 2の使い方

テキスト(動画・画像もOK)などの素材を3D空間に配置

テキスト(動画・画像もOK)などの複数の素材を3Dレイヤーに設定し配置します。

2画面をわけておくと3D空間上でオブジェクトの配置状況を把握しやすくなります。以下は、左は「アクティブカメラ(デフォルト)」、右は「カスタムビュー1」に設定しています。

操作方法
optionキーを押しながらマウスのをドラッグすると回転
optionキーを押しながらマウスのをドラッグするとズームインズームアウト
※視点がかわるだけで実際のパラメーターは変化しない。視点を戻したい場合、上部メニューの「ビュー > 3Dビューをリセット」をクリック

ヌルを作成し「Sure Target」エフェクトを適用

新規ヌルオブジェクトを作成します。

ヌルオブジェクトとは?
ヌルオブジェクトとは、見えない「透明なレイヤー」の事です。他のレイヤーと同様に「アンカーポイント」「位置」「スケール」「回転」「不透明度」のプロパティを持っています。「カメラ」と組み合わせたり、複数のレイヤーと親子設定しまとめて動かす時などに使います。

ヌルオブジェクトにエフェクト&プリセットから「Sure Target」エフェクトを適用します。

カメラを作成

カメラを作成します(shift+ opt + Cmd + C)

ヌルのレイヤーを選びキーボードの「P」で位置を開いてコピーし、カメラの位置に貼り付けます。

カメラの親をヌルに指定します。

Sure Targetの設定

ヌルのエフェクトコントロールパネルから、Sure Target > Target Layers:Target1〜3でテキストを指定します。

※エクスプレッションエラーが発生した場合、「ファイル > プロジェクト設定 > エクスプレッション」タブから以前のエクスプレッションを選択します。

ぼかし

Auto-Focus > Depth of Fieldにチェックをいれると、ぼかすことができます。

ヌルにキーフレームを打つ

追尾するオブジェクトは数字で指定します。

ヌルの「Sure Target」にキーフレームを打ちます。今回は以下のように設定しました。

Sure Target
0秒:1.00
2秒:2.00
4秒:3.00

※キーフレーム設定し再生してもSure Targetが動かないエラーがよく起こります。この場合、一旦AEを再起動します

イージングと速度の設定

イージングと速度の調整でより滑らかな動きを作ります。

キーフレームを範囲選択しイージーイーズ(F9)をかけます。

グラフエディターを開き(shift + F3)を開き、速度に緩急をつけます。今回は無料プラグイン「Keframe WIngman」を使い「80」に設定しました。

モーションブラー

テキストレイヤーに「モーションブラー」をかけます。

以上で完成です!

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