After Effects使い、映像から人物や車などオブジェクトを削除できる機能「コンテンツに応じた塗りつぶし」使い方を紹介します。
- 新規コンポジション作成し動画素材を配置
- 消したい対象をマスクでキーフレームで追う
- コンテンツに応じた塗りつぶしで消し込み
映像から人物を削除「コンテンツに応じた塗りつぶし」機能の使い方
1.新規コンポジション作成し動画素材を配置
新規コンポジション作成し、動画素材を配置します。
2.ペンツールで人物をマスクしトラッカーで分析
レイヤーを選択し、メニューバーからペンツールを消したいオブジェクトをマスクします。マスクの範囲指定は大雑把で構いません。
マスク > マスク1 で「加算」から「なし」に変更します。するとマスク以外も見えて確認しやすくなります。
マスク > マスク1 上で右クリックし「マスクをトラック」をクリックし「トラッカー」ウィンドウを開きます。「再生方向にトラック(▶)」ボタンをクリックすると分析が開始され自動でキーフレームが打たれていきます。途中で分析を停止する場合は同じく「再生方向にトラック(▶)」をクリックします。
3.コンテンツに応じた塗りつぶし
マスク > マスク1で開き、「減算」を選択します。するとマスクが黒くなりみえなくなります。「コンテンツに応じた塗りつぶし」の前には必ず「減算」にします
「コンテンツに応じた塗りつぶし」ウィンドウから「コンテンツ塗りつぶしレイヤー」をクリックします。すると分析が開始されます。
※「コンテンツに応じた塗りつぶし」ウィンドウが表示されていない場合、上部メニューから「ウィンドウ > コンテンツに応じた塗りつぶし」を選択します。
分析が終わると塗りつぶしのpngファイルが生成されます。
活用例
人物が、消えた状態からゆっくり出現→ゆっくり消える動画作ってみます。
人物が消しこんだpngのレイヤーの以下のキーフレームを打ちます。
不透明度
0秒:100%
1.5秒:0%
3.5秒:0%
5秒:100%

元の動画レイヤーは「コンテンツに応じた塗りつぶし」を使った時にマスクの描画が「減算」でマスク部分が見えない状態なので、「なし」にします。